今日も雑談。ジメジメ界隈で初の海外移住者（自称）ですが、以前移住について一度総括しておりますが改めて総括。しかし直近は「ほぼメリットを感じない」と悲しい結論です。海外移住したあとには「バンバン採集」して「ガンガン増殖」しているイメージを持っていましたが、最近は「あんまり採集に行けない・行かない」に「殖やすなら日本の方が早い」と身も蓋も無い現状です。
1:余り採集には行かない
移住当初は採集頻度は上がったんですが、それも1-2年の間です。ただ最近は採集したあとのグリップする期間がちょう伸びたので採集数は激減しております。昔は日本に戻ってから即リリースや3週間の養生後リリースで直ぐに温室がすっからかんになっていたんですが、ここ1-2年はアグラオネマで2年グリップ、ブセも岩巻きにして1年後リリースとかちょう握力が居るので何でも手当たり次第に採集していると温室が溢れて破綻します。実際コロナの影響もありますが、今年最後の採集が4月で次回の採集が早くて10月頭。もう採集家と言わずにブリーダーと呼んで欲しい。
2:殖やすなら日本の方が早い
アグラオネマもブセも光量はLEDで十分ですし、温度も一定の室内温室の方が成長が早い。マジで身も蓋も無い…ただビカクシダやアリダマなどの高光量が必要な植物はメダンの方が扱いやすいです。こいつらは夏に育てて冬を越させるんだな…栽培する種類で差が出るって感じですがウチの主戦場だと日本の方で育てる方が分がある。あとブセはこっちでブセオンザロックにして輸出を検討しましたが検疫関係でボツ。岩は岩で別途色々許可が必要です。全然移住した意味が無いんじゃないですか？…って傷口に塩練り込まないでください。
レカノ、ちょう強いんですけど…逆にドリナリアの成績が酷い…
3:少量採集→増殖にシフトチェンジ
眼鏡さんの仕事へのモットーですが「手を抜く為なら死ねる」です。いかに楽をする
仕事の効率を上げるかに20年以上心血を注いでいるのでもう好きな草や気に入った草だけ集めて殖やすだけにしたい。正直この歳でアグラオネマを100株以上採集して植え込む作業がつらい…ブセもオンザロックなので1産地100株で10産地とか廻って採集するとグルーガン片手に細いミシン糸でブセを巻く地獄の作業が一週間以上続きます。
アラフィフのおっさんがブセを岩に巻く地味な作業、youtubeでライブ配信したろか。なわけで去年辺りから採集数は激減しております。アグラで1回20株から多くても50株、ブセは1産地50株で十分賄えそうです。ブセオンザロック、やってみると分かるんですが成長が滅茶苦茶早い。中小型のブセなら1年で3倍量にはなるんじゃないかと今実験中です。（Bukit Kelamは3倍行けそう…）基本的に「人類がやったことが無い栽培方法」しか興味が無いんで、栽培方法で当てた時はリターンがデカいです。なお外した時も傷口が酷いです。
と言うわけで現在（2020年7月18日）のメダンダ・ファミリアです。
下段スッカスカ…10月まで採集に行けないので更に減っちゃう。みんな親株候補ですが、ここからまだ選別します。今ここの在庫、子株入れて100株も無いかも？飼育歴3年趣味家さんの方が絶対に多い。
ケンプファーちゃん。そろそろ本気出す頃。
RGM from P.Nias.確か去年の8月採集。棒から良くここまで復活したと思う。
ここも一応は現地で選別しています。ここから再度選別するかこのままリリースするか思案中。
結構良いのあるんだけどね。
ジメジメ系のアグラオネマやブセに限った話ですが、今さら採集や増殖狙って海外移住をするメリットはないなぁ…1ミリもない…。「じゃあ後悔しているんですか？」ってそれも1ミリもないです。どっちか撤退するとすれば日本側だろうし…でも今後10年間は日本とスマトラの二重生活が続きそうです。
そうワンコが全てを満たしてくれる。長生きしてね。
