取り木でこれ1つだけ気を付ければ良い話

まずは筆者、取り木はそこそこ古くからやって数もそれなりにこなしています。

1:取り木した数は300~500株くらい。まあまあ多いと思う。

2:なお2020年からは取り木は減少傾向。多分2020年は5株以下だったはず。

 

まずはTwitterでナイスな質問があったので回答です。

Q:「いざ取り木したら根っこが少なかったから、水挿ししても良いですか?」

A:水挿しして発根させた後に植えこんでも予後が良かったことがないんでうちじゃやらないです。

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アグラオネマの現物がないので菜箸で水挿しを再現。根っこが無い個体でもこうやって水に挿していると良い感じの根っこが出ます。

 

うちも水挿しやったことはありますが、水挿しで発根後植えこんでも結局次のドリルが小さかったりペンギンに成ったりに果ては作まで悪くていい思い出が一切ない。「根っこ少ないまま植えた時とあんま変わらんなぁ」が実感です。水挿し例が10件程度でしかもかなり古い昔なので参考にならないですね。まあ今後も水挿しはやらないと思います。うっかり切って「あ、根少ないじゃん!」って場合でも気にせず植え込んでペンギンになったら再度作り直すが良いんじゃないかと思います。

 

という訳で取り木で「やらかした場合の対処法」よりも「取り木でやらかさない方法」の方が大事でしょう。取り木でやらかす理由はいくつかあるけど、とにかく以下の一点だけ気を付ければ事故る確率は減ります。

 

「仕込む期間が短すぎ」

ミズゴケを巻く仕込みを入れてから最低3か月、出来れば6か月経って切る。ウチだと大体5か月か半年以上経ってから切ります。ペットボトルで巻いてりゃ発根具合が見れるのでやっぱりペットボトルが便利。

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ペットボトルを覗いて発根具合が見えるようになれば十分に切り頃。あと秋の終わりや冬場に仕込むとやはり時間が掛かる傾向。低温だと発根も弱い。因みにジメジメ系もとい生き物系で「上手い人と初心者の境目って何?」ってなると「待てるか待てないか?」って結構大きい要素です。早く生体を入れたい早く切りたいってのを我慢できるようになればいいんだけど、早く生体入れたいに早く切りたい気持ちもわかる。「でも甲斐さんは単にめんどくさくて放置しすぎただけですよね?」って石を投げないでください。

youtu.be

因みに巻モノの資材は元祖の記事もウチもミズゴケ推奨ですが、Twitter見ていると用土でやっている方がチラホラいますがセンス感じる。用土で発根させて後は鉢増しの要領でやれば、確かにペンギンもなりにくいよなぁと感心しました。ただ取り木した後に鉢植えする際、上手く根に用土が絡んでくれるのか実際自分でやって検証をする前にインチキシステムに切り替えたので未経験。まあやるなら自己責任でやってみてください。