前回、植え替えのタイミングについてまとめてみました。今日はその続きで取り木やタケノコ割での植え替えの方法についてまとめてみます。もちろん取り木の際にも応用は出来ます。お嬢は前回と同じ"Green Sword"です。
まずは株廻りのミズゴケをつまんで引っこ抜きます。株自体を持って無理に引っこ抜くと最悪株が上下に分断されます(経験者)。良い子は真似しないでね!!
ミズゴケの状態が良ければそのまま100%全量使いますが、今回は若干痛んでいるので半分ほど落としてみました。
長すぎる根は直接鉢に当たってもやし根になりやすいので赤線でカット。
根回りとミズゴケを整形。「全部落とさないのですか?」「ある程度はミズゴケ(用土)は残してあげましょう」
新しいミズゴケをパイルダーオン。用土の場合、抜いた時点で7割ほど落ちるので根回りだけ整形して新しい用土を足せば十分です。小苗の場合、用土もミズゴケも全部落としても予後は変わりませんが葉っぱ3枚以上の株は、ある程度根回りの用土やミズゴケは残してあげましょう。予後の立ち上がりが全然違って来ます。基本的には「鉢増し」と考え方は同じですね。
因みに赤丸、ちびタケノコがありますがかりんとう化しているので切っても育ちません。そもそもサイズも小さいので増殖には使えません。
タケノコ割に使える最低限の大きさがこれ。8㎜~なら100%芽は出て8か月で葉っぱ1枚まで持ってこれる。種子よりは成功率高いしスピードもある。ただこれ以上小さいとほぼ無理ゲー(大体7割)か育っても葉っぱ3枚揃うまで2年とか罰ゲーム。メールで「棒苗ってやっぱり上手くなってから手を出した方が良いですか?」ってご質問がございましたが「上手い人はむしろ棒苗には手を出さないですよ」が回答です。打てない球は無理に打たないのが上達の道。
因みにウチで切る場合、赤線で切ります。緑線の部分は以前は再度植えこんで育成していましたが、育つまでかなり時間が掛かるし予後が悪い場合が多いので最近は廃棄しております。「結構栽培スペースを圧迫すんなぁ」ってことで飼育崩壊に繋がり易い。黒丸の部分ですが自宅で切った場合、すぐに植えこめば輸送のダメージが無いんで3割の確率で育ちますが発送や2-3日経ってから植えこむと大抵根がやられてしまうんで暇つぶしにやってみるには良いんじゃないですか?ただ何事も経験ですので試すことは上達の糧になりますが、棒苗は飼育崩壊の原因になるので早めに見切りましょう。