アグラオネマで床を底上げする理由

ウチの温室ですが、レプタゲージや衣装ケースで床面に下駄を履かせて鉢を浮かしています。趣味家さんでもゲージの床にスノコや人工芝を敷いているケースがありますがあれ意匠(見た目)が良くなる面もありますが病気対策にもなりますので解説。

 

1:意匠が良い

ガラスむき出しですと無機質になりますし、霧吹きの水に含まれているカルシウムが固着するので見た目が宜しくない。スノコや人工芝を引くと床が直接見えないので見た目はかなり良くなります。ゲージに敷く場合カット前提ですので、スノコよりは人工芝の方が扱いやすいですし入手もしやすい。

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2:病気対策

アグラオネマやホマロメナの場合、どう水やりをしても鉢から水が流れ出ます。1鉢単位で見れば少量ですが、1ゲージ終わったころにはガラスに薄っすら水たまりが出来る場合があります。ゲージ全体で調子がいい場合は余り問題がないんですが、1鉢が何かしらの病気を持っている場合、鉢底から水を吸い上げて伝染る場合があります。

 

根や芋塊がスカタンな時に出やすい葉先が黄色になる症状ですが、多分細菌由来なんで床面が乾きにくい湿度の高い梅雨時や夏場は拾いやすくなります。鉢底に軽石を敷いても表面張力で水が上に上がってきます。

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ウチの場合、お稲荷巻きに留守中の水やりは他人任せですので特に水を拾いやすいのでプラ鉢を重ねて二重底仕様か床に受け皿をしいて下駄を履かせています。

 

因みに腰水栽培はブセを含めて一切やっていないですし個人的にも余りお勧めしません。理由は10年以上前は腰水栽培がメインでしたが芳しくなかったのと、今は「いかに乾かし気味で育てるか?」が飼育上の大きな柱ですので、腰水どころかカラカラ手間が常です。ブセだけは腰水栽培が向いていそうですが、留守中にタイタニックになると大惨事になるのでそういった部分を含めて腰水栽培はしていないです。(多分将来的にもやらないと思う)